1月 19th, 2019

1月 19 2019

センター試験と新共通テスト

今年もいよいよセンター試験を迎え、受験シーズンに突入します。

KGSでは、今日も通常通り授業を行い受験生たちはそれぞれに準備を整えて帰宅していきました。結果についてはどうなるかわかりませんが2日後に数字として表れる結果を彼らとともに受け止め、さらに今後の準備を進めていく予定です。

ところで、例年この時期になると新年度のお問い合わせを多くいただきますが今年は特に新高1・高2生の方からのお問い合わせが目立ちます。

お話をうかがうとやはり新テストに向けての不安を口にされる方がほとんどですし、ご心配も無理のないことだと思います。

入試制度が大きく変わることに対する不安はもちろんのこと、新テストでは論述を要求されることになりますのでその点をご心配の方も多いようです。

もちろん制度が変更される以上、入試の結果に全く変化がないということはないと思われますが、個人的には全体の平均点が下がる程度で特に難関大学においては難易度、倍率などに大きな影響はないのではないかと考えています。

実際、塾・予備校によっては集客のチャンスとばかりに不安をあおる表現を大々的に打ち出し、「新テストでは思考力が試されるので、その導入にあわせて新しいコースを設置する」云々ということを謳うところも多いですが、裏を返せばそれらの教室ではこれまで思考力をつけるのではなく単に問題が解ければよいという小手先の指導を行ってきたのだということを暴露しているようなものです。

私は「思考力を身に付ける」ためには少なくとも最初の段階では、講師が各受講生の状況、力量を把握したうえで適切な問いを通じて彼らが深く本質をとらえることができるよう誘導し、なぜそのような設定・操作・発想をするのかを根本的に理解するために助言することが必要だと考えていますので、これまでも、現在のセンター試験や私大の答えだけを要求する問題に関しても必ずきちんとした論述の答案を意識しながら解くことを指示し、常に論理的な根拠を確認しながら解説を行ってきました。

従ってKGSでは新テストが導入されるからといって特に騒ぎ立てるつもりはなく、今後も基本的にこれまでの方針を維持していく予定でいます。

現在非常に多くの方々が不安を感じておられることは間違いないでしょうし、早期に準備される方も多いと思いますが塾・予備校に通いさえすればよいというものではありません。本当に必要なことをよく見極めていただくことが必要であると考えます。