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12月 01 2018

名古屋市立大学 医学部入試科目変更について

11月29日に名古屋市立大学から2021年2月実施入試から理科の選択科目を物理・化学のみとするという発表がありました。

共通テストの導入に合わせてということになりますので現高1生から影響が生じます。

もともと、学年によっては物理選択者が在籍学生の大半を占める(生物選択者は数人の単位という年もあるようです)ようですので、生物選択者の受験を不可としても問題ないという判断なのかも知れませんが、私個人は名古屋市立大学に限らず入試科目を制限するのは昨今批判を受けた女性・多浪生差別よりも問題が大きいと考えています。

大学側がこのような決定を行った真意は不明ですが、新テストの記述部分の採点に関して生物の採点に要する労力は大きくなることが予想されますのでそのあたりのことが影響している可能性は大きいと思われます。

私は、むしろ逆に医学部を受験する者に対しては生物を必修にすべきであると考えていますのでこの変更には非常に納得がいかない部分があります。

そもそも医師になろうとする者が生物を学ばず入学するというのは一般的に考えていかがなものかと思いますし、物理選択で医学部に進学した者たちが生化学分野で苦労しているのを見ると矛盾を感じずにはいられません。

いずれにしても決められた以上はその制度の中で戦うしかありませんので、受験を検討しておられる方は学校の科目選択等で注意が必要です。